無印脚付マットレスを解体


無印良品で10年程前に購入した、今では古い、脚付マットレス・シングル。

スプリングがいつの頃からか、ギーギー鳴っている。

干せないスプリングマットレスのダニ状況が気になる。

解体を思案すること数ヵ月。検索してみると、解体している人は意外にも結構いらっしゃるのです。でも、もしも途中で挫折したらどうしよう。なんて躊躇しつつ、決行です。

脚と不織布


脚高は12㎝。掃除機のヘッドがなんとか入る高さです。

マットレス裏面に張られている不織布は、持ち上げた時に破ってしまいました。破れ穴が広がって垂れ下がる様に我慢ならず、不織布はすべて剥がしています。

(今にして思うと、一見無駄に思えた不織布は、防虫対策の意味があるのかも。)

表から


ひっくり返してカバーを留めている金具外しから始めると、ワクワク感があって良いのですが、私は以前、重い二人用ソファーを一人でひっくり返そうとして、借家のフローリングに(テコノ原理で)穴ぼこを掘ってしまいました。なので先ずは、表から。

スポンジ


側面にカッターを入れつつ、カバーを外してゆくと、スポンジのお目見えです。



その下には、ココファイバー。椰子の繊維って気持ち良さそうなイメージですが、実物はかなりデンジャラスな風貌。



スポンジ部分は、スーパーの袋に押し込んで、2ツ分。(燃える普通ゴミへ)

ココファイバー


金具で数ヵ所、ここファイバーは留められています。



ハサミでココファイバーの方を切り放します。繊維の束は思いのほか頑丈です。

私は、大き目のハサミでグリグリ切りました。先の細いハサミを使って少しずつ切った方が、力は少しで済みそうです。



ワサワサと剥がしてゆくと、もうワラまみれ。袋に入る大きさにハサミでカットしていると、思わず息を止めてしまうほど。



そうは言っても丸めてしまえば可愛いもの。袋に押し込んで(燃える普通ゴミへ)散乱した繊維屑を軽く掃除して、ゴールへ向かって進みます。

金具


この↑金具、なかなかとれません。スプリングを土台に固定している金具です。



周囲ぐるりのみならず、中にも6ヵ所ほど留まっています。

マイナスドライバーでコジコジしたら取れるものもありますが、そうじゃないものは力ずくで抜き取ります。スプリングを持ち上げて、エイヤッと。

この時点では、土台の木枠に張られている天板(合板)を、そのまま使用する予定だったので、合板が割れないように、手加減しつつの抜き取り作業です。



無事スプリングが外れると、合板の上に貼ってある薄いスポンジの上に、ココファイバーの繊維屑が、賑やかに待ち構えています。

合板


繊維屑の賑わいは無視して、スクレーバーを使ってスポンジを剥がし、なるべく屑をこぼさないように丸めて、これも袋に詰めてさようなら。



細かな糊跡の掃除は後回し。本日中に眠れるように、先を急ぎます。


続いて、裏側の布カバーの留具を、ひとつずつ外してゆくのですが‥



ミシン目のように連打されている、このホッチキス状の留具(タッカー)が、数え切れないほどあります。マイナスドライバーで外そうとすると、針が途中でパチンと切れる。

切れた針を、ペンチで抜こうとすると、また切れる。30センチ進むのに、何分かかったかことだろう。これじゃ、夜までに終わらない。

気落ちしているところに助っ人登場。主人がドライバーでタッカー針を浮かせて、私はペンチで抜くだけ。二人ですると作業が3倍ぐらい早くなるんですね。

スプリング

スプリングの解体が大変だということを予めリサーチして知っていました。金属専用ニッパーを持っていない私は、そのまま丸ごと処分できないだろうかと考えていたのです。

町内会の新聞回収業者さんへ問い合わせてみると引き取りOKとのことで、ワシャンワシャンと音を立てる大きなスプリング隊を、無事処分することができました。

この業者さんは、金属なら殆どの物を無料回収してくれます。スチール棚から古いノコギリまで。恵まれない子ども達のために、不要になったオモチャも無料回収しています。

近隣を巡回している回収車の中には悪質な業者もいます。悪質と言っても、冷蔵庫などのリサイクル料を多く取るとか、なんだかんだ言ってお金を取る業者がいるのです。

信頼できるリサイクル業者を知っていると、とても便利。金属を回収してくれるところがないか、一度ご近所さんに訊いてみて下さい。

完成


脚付マットレスの土台部分は処分せずに、高床式寝台として使用します。ブライワックス(ジャコビアン)を塗装したスノコベッドを載せて、とりあえずの完成。

・無印良品脚付マットレス = 96㎝ × 195㎝

・コーナン商事すのこベッド = 100㎝ × 200㎝

すのこベッドの方が少し大きいです。すのこの足裏にはスベリ止めが付いています。

数日後

無印の土台は、木枠と合板で構成されています。この合板、粗野なベニヤです。解体で後回しにしていた表面の仕上げをしようと、よく観察してみると‥小さな虫が。


ということで、またタッカー外し。



今度は助っ人がいないので、汗をかきかきソロワーク。



木枠にヤスリ(240番・400番)をかけて、



運ぶ時、ささくれが手に刺さらないようにしておきます。



最後に、虫除けを兼ねて木枠にも、ブライワックスを一度塗りして完成です。



その後、脚を交換しました。
 ⇒『無印マットレスの脚交換
ブライワックスの詳細記事。
 ⇒『BRIWAXを合板に塗装する
こちらもぜひどうぞ。
 ⇒『無印良品のホットカーペット
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