飲みやすいハーブティーの作り方

ハーブティーって、オシャレなイメージ。だけど、飲んでみるとおいしくない。飲みづらい。口に合わないな。

だけどやっぱり体にいいみたい。おいしく飲む方法はないかしら。

そんなふうに何年も思っていたのですが、いつも飲んでいるお茶にハーブをブレンドするだけで、ハーブティーが飲みやすくなり、気軽に楽しめるようになりました。

今日は、簡単で飲みやすい水出しハーブティーの作り方、入れ方を紹介します。

今回私は、ベースの茶葉にほうじ茶、ドライハーブはペパーミント・ディルシード・ロシアの花茶(名前は失念)を使いますので、その効果効能にも少し触れたいと思います。

材料
・ベースの茶葉(ほうじ茶・緑茶など)
・ドライハーブ(お好みで)

用意する道具
・茶葉を混ぜるボウル(紙の上でもOK)
・お茶パック
・保存する容器(ガラス瓶など)

作り方

ボウルにベースの茶葉とドライハーブを入れて、よく混ぜる。

作り方の基本は以上。とっても簡単です。

混ぜた茶葉は、お茶パックに入れて、保存容器で保存します。

ドライハーブが手に入りにくい場合は、市販のハーブティーバッグをバラして使っても良いですね。

コツ

ベース茶葉とハーブを配合するコツは「見た目がいい感じ」にすること。なんだかおいしそう。と思える配合率を見極めるのって楽しいです。

ハーブが初めてだったり、ちょっと苦手な人は、ハーブの配合を少な目に。特にミントは香りが強いので、1割程から始めても良いと思います。

茶葉を混ぜるときに手で揉んだり、大きな茎を折ったりして、気持ち茶葉を細かくすると、水出しでも抽出しやすくなります。

1回分の量

お茶パックに入れる1回分の茶葉の量は、1リットルの水出しで作る場合、3.5g〜5gが目安です。好みによって、茶葉の量を加減してくださいね。

飲み方

ホットで飲む方が、体に良い。だけど今日は、ずぼらな私でも毎日のお茶として飲めるように、水出しの飲み方を紹介します。

水出し

お茶用のポットに、作ったお茶パックを入れて、水を入れて、冷蔵庫へ入れるだけ。これまた簡単ですね。

茶葉の抽出時間は、一晩ぐらいがベストかなと思います。見た目の色や、味見をして判断してください。水の量や茶葉の量は、毎日飲みながら、好みを調整します。

*注意点
茶葉を入れっぱなしにしておくのはNGです。ハーブの種類によっては、抽出しすぎ又は変質して、皮膚に痒みが出ることがあります。私は二晩浸けっぱなしのレモングラスブレンドで湿疹が出ました。きちんと茶葉を取り出して作ったお茶では大丈夫でした。


我が家で毎日使っているのは、ハリオのカークボトルです。少し大きめですが、冷蔵庫の中で横にしても置けるので便利。

水筒

アレンジ編として、水筒に入れて持って行く水出しバージョン。

500mlの水筒用に、2g入りのパックと水を入れて、はいどうぞ。

夫が仕事で持って行く水筒はタイガーの直飲みサハラです。職場にウォーターサーバーがあるので、水を継ぎ足して飲んでいる様子。

効果・効能

水出しハーブティーの場合は、効果・効能が緩やかです。毎日飲み続けることで、なんとなく良い気がする。その程度かもしれません。

ですが、そのちょっとした「良い気」が、実は大切だと私は思います。誰にも気づかれずにかける魔法のように。

ほうじ茶

水出しの場合、60℃以上出ないと溶け出さない渋み成分・カテキンが抑えられ、代わりに旨味成分・テアニンが多く抽出されます。

テアニンはアミノ酸の一種で、副交感神経に作用し、肉体疲労回復・ストレス緩和・リラックス効果のほかにも、集中力を高める効果があると言われています。また、月経前症候群(PMS)の改善も報告されているようです。

ほうじ茶はカフェインの含有量がもともと少なく、水出しでは殆どなくなるので、夜寝る前にも、睡眠を妨げることなく飲むことができます。

参照:
ほうじ茶って健康に良いお茶なの?ほうじ茶の効能と効果について|たべるご
テアニン|ウィキペディア

ペパーミント

主な効能は、消化不良の緩和・吐き気を抑える・悪心を和らげる・精神的な緊張を和らげるとされています。西洋では片頭痛にも飲まれているようです。

発汗を促して体内を冷やすので、熱病やほてりにも良いかと思います。夏場や暑い国でミントティーが好まれるのは、冷やす効果があるからなんですね。

夏の胃疲れに、ちょうど良いと私は思います。

*注意点
ミントは粘膜を刺激するので、赤ちゃんには与えないこと。
母乳分泌を減らすので、授乳中のかたには不向きです。


参照:
ペパーミントの成分や効果効能
ミントティーの生葉と乾燥茶葉の違い!味や効能は作り方でも変わるの?|ハーブティーいろは

ディルシード

ディルの種子そのものをお茶として飲む場合の作用は、ディルの葉や、ディルシードの精油の効能とは、少し違います。

駆風(くふう)と言って、胃の分泌機能を促進し、胃腸内に溜まったガスを排出し、圧迫感を除く作用があるとされています。

日本ではあまりポピュラーではありませんが、ディルの国ロシアでは、お茶やスパイスとしてディルシードが広く使われているのを、私は実際にロシアで目にしました。それだけで、ディルシードになにか秘めたるものがあるのではと期待してしまいます。

こんな記事も:
喉の痛みにディルシードのお茶|ハーブで彩る衣・食・住 (NPO・ジャパンハーブソサエティー横浜支部)

おわりに

家族みんなが毎日飲むお茶に、ちょっとハーブを混ぜるだけ。

こんな簡単なことで、今までより、家族がちょっと元気になってくれたら。

ハーブティーが苦手な自分のために考えたことが、家族のためにと、気づけば想いが変わっていました。

もしかすると、ハーブティーをブレンドすることは、どんな主婦でも使える魔法かもしれない。

そんなふうにも思っています。


参考文献:
« »