汚れをとる
靴の表面の汚れを取ります。染めQでホコリや汚れを一緒に染めると、後で汚れが取れたとき、汚れの付いていた部分が染まっていない場合があるからです。手入れの届いた革靴だと、革にオイル等が染み込んでいると、オイル成分が染めQを弾いてしまうことがあります。オイルは染まらないのです。
必要な場合は、専用クリーナーなどで脱脂しておきましょう。脱脂には、灯油やパーツクリーナーを使う人もいるようです。
私は「水で薄めた台所用洗剤」を使いました。シミになっている部分は、革が水を吸収しているところです。水を吸収するということは、染料も吸収するということ。
場所の確保
作業をするためのスペースを確保します。染めQは素材そのものを染めるので、周囲に着くと、落とすのが難しくなります。ペンキのように表面を覆う塗料とは違うからです。ペンキの場合でも、周囲に付着した塗料を掃除するのは面倒。染めQで染まったものを後から綺麗に落とすには、染めQクリーナーを買い足さなければなりません。
ですので、周囲にスプレーした染料が付着しないよう、ダンボールや新聞紙、ビニール袋などで、スプレーが散っても大丈夫なように保護しておきます。
革が染まるということはヒトの皮膚も染まるということ。右利きの人は、右手に染めQ、左手に靴を持って作業するので、左手は絶対に作業用ニトリル手袋等で保護しましょう。
塗る前にチェック
染める前に、缶に印字されている作業ポイントをチェックしておきましょう。Point 1:しっかり脱脂
脱脂を手抜きにした私は見事に失敗しました。念入りな脱脂は必須です。
Point 2:10〜15㎝に近づけてスプレー
近づけてスプレーするところは、塗料スプレーとの違いですね。
Point 3:手を素早く動かしてスプレー
「少し早め」ではなく、本当に「素早く」動かした方が、うまくいきます。
塗ってみる
残念ながら作業中の写真はありません。両手作業ですので、どうかお許しを。一度塗り
予想以上のシンナー臭です。屋外で作業するのはもちろんですが、マスクも着用した方が良さそうです。私は息を止めて乗り切りました。夫が使っているのを今まで何度か見ているので、簡単に1回でほぼ染まるものと思っていました。ところが脱脂不十分で、思ったように染まらず、染料が弾いてしまいます。
二度塗り
三度塗り
でも、日光の下で見ると、茶色っぽくも見えます。
感想
色移りするといけないので内側は染めていません。もともと茶色だったファスナーは、黒っぽく染まりました。
染まったぶん、ファスナーの開閉が少し鈍くなっています。
赤茶色のブーツは秋冬しか履けない色だけれど、黒いブーツなら真夏以外は活用できる。
ソールの付近は透明の糊がついていたりして、染まらないこともあります。
この薄っぺらなゴムソール。本当は3㎝のカカトが付いていましたが、履き始めてすぐにパッカと外れました。その後そのまま履いています。雨の日は履けないです。
染めQの販売店
大阪なら、ホームセンター・コーナンや、ホームズなどに置いています。どちらにしても大きな店舗の方が、種類も豊富です。SOMAY-Q!!私が購入したのは大きい方の264mlサイズ。小さいサイズ・70mlもあります。
ホームセンターの価格は、264mlで1980円程。70mlで980円程。スプレーは意外とすぐになくなるので、小さい物や狭い面積でない限り、大きいサイズの購入をお勧めします。
楽天で価格を見てみると、送料込だと安くても1870円。そうすると、アマゾンの送料込1718円が比較的安く、お得な買い方になりますね。(今日現在・黒色の価格)
⇒【 染めQテクノロジー公式ホームページ 】
Amazon
・染めQ エアゾール 264ml ブラック
・染めQ ミニ染めQ エアゾール 70ml ブラック
・染めQ クリーナー 100ml
・染めQテクノロジィ ジーンズ染めQ70mlブラック
・染めQテクノロジィ クツ染めQ70mlブラック
靴専用の染めQも出てたんですね。知らなかった。憶えておこう。
金属を染めQするには
赤茶色の時はどちらかというとナチュラル系だったブーツが、ハードな姿に大変身。でもよく見ると、ベルトのバックル部分は染まっていません。金属を染めるためには染めQプライマーが必要です。プライマーが無くてもヤスリがけをすれば一瞬染まったようになりますが、日が経つと剥がれてきます。失敗した人(夫)の様子はこちらです。
⇒『錆びてるっ!/ Rusty !』
染めQ成功のお役に立ちますように。