ロシアのお台所を拝見

サンクトペテルブルグの広場
こんにちは。私は今ロシアのサンクトペテルブルグにいます。滞在10日目程です。


(長く更新していないにもかかわらず、毎日たくさんのアクセスを戴き、心から嬉しく思っています。ありがとう。多謝!)


鳥取県の境港から夫とバイクと共に船に乗り、ウラジオストクに着いたのは6月6日。それから約1ヶ月半の間、バイク二人乗りで幹線道路を走ってきました。

主な宿泊先は、長距離トラック運転手のための安宿や、Booking.coで見つけたWi-Fi環境重視の比較的安いホテル。

11000㎞走行の途中、ケメロボという町では、新しい集合住宅に住む一人暮らしの男性のお宅に2泊滞在しました。ミニマリストのようにすっきりとした家財やインテリアに、私は驚かされたのですが、何より感心したのはキッチンのシステムでした。



今ホームステイさせてもらっているのは53歳の男性の一人暮らしのお宅で、此処も集合住宅です。建物自体は古く、分厚い石でできているように見えます。

しかし、部屋の中はとても綺麗な内装です。もちろん、築35年木造住宅の我が家よりも遥かに進んでいて、細かな色んなことに感嘆させられます。

このペテルブルグのお宅で毎日毎日、身体に良いものを戴き、全身をリラックスさせてもらい、外から見える日本の文化までも学ばせてもらっています。

そのお礼に私ができることは「掃除だ!」と思い立ち、キッチンを掃除し始めたのですが、掃除そっちのけで、お台所のシステムをじっくり観察。



流し台の上の棚。棚の底は空気が通る作りになっています。中には何があるでしょう?

扉を上に引き上げると、中には食器が。ケメロボのお宅も、このシステムでした。



洗った後の濡れた食器も、この棚の中へヒョイ。私ははじめ、棚の底がこんな仕組みになっていると気づかず、湿気は大丈夫かしらと案じていました。でも、これなら安心。日本の我が家にも取り入れたい。もちろん手作りで。



さて、こちらは換気扇です。なんと美しい換気扇だろう!








家の主人はお仕事で留守、夫のアキオは眠りの中、一人こっそり換気扇を眺めてみました。以前住んでいた借家の換気扇は、カバーが下向きのタイプで、中は法然のファン式。それに比べると、この換気扇は、まるでモーターのよう。仕組みがどうなっているのかわからない。油汚れがほとんど見当たりません。素晴らしい。



ガスコンロも、こんなにステキ。お掃除もラクラクのガラストップ。

だけどこのガスコンロは使っていなくて、電気コンロ一つで数種類の調理をしています。だから自然と、お料理の時間はゆっくりになり、穏やかな気持ちで調理できる。我が家の毎日の夕飯の慌ただしさを想うと、どうしてだろう?という疑問が浮かびます。



家の主人が市場で買ってきてくれた2種類のサクランボを頬張りながら、穏やかな午後のひとときに、日本の台所について考える。

ロシアは、日本人の私が学ぶべきことの多い国です。

「オソロシア」なんていうのは、面白おかしく仕立てているだけで、人同士の響き合いで暮らしが成り立っているように実感します。



それに、たくさんの魔法が存在しているんですよ☆
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