石鹸シャンプーやめました

2013年2月頃から、石鹸シャンプーを始めていました。

固形石けんでシャンプーして、少量のクエン酸を水に溶かしてリンス。気になることや問題が起これば、その都度ネットで調べて試行錯誤しつつ、結構気に入って、一生石けんだけで生きてゆけるわと思っていました。



2014年初夏、実家でお泊りする機会が増え、主に父が使っている浴室の石けんでシャンプーするのは心苦しく、母が20年近く愛用している市販のシャンプー「ラックス」を使ってみたのです。

石鹸シャンプー生活をしていて、一度でも市販のシャンプーを使うと、「もとのもくあみ。毛が薬剤に覆われてしまい、一からやりなおし。」という噂もあり、ラックスシャンプーを使うには勇気と勢いが必要でした。

思い切ってシャンプーリンスをしてみると、なんと驚き。洗い上がりが良いのは当然のことですが、髪をドライヤーで乾かす時間が半分ぐらいで済んじゃった。この事実は心に衝撃でした。



私の髪質は、どちらかというと太めで硬め。量も多く、縮毛。
パーマ・矯正・カラーリング無し。
長さは胸の真ん中あたり。
セルフカットで、上の方から少しすいて量を減らし
毛先は、昔すいた名残と、今切り揃えているのとが混在。



石鹸シャンプーをすると、本来の髪に戻りサラサラになるとか、顔に使えるもので頭を洗える気持ち良さとか、水を汚染しないとか、素敵な友人たちは皆しているとか、「やっぱナチュラル志向でしょ」だとか。石けんで髪を洗うことに、いろんな思いや期待があったのです。でも、実際一年以上石鹸シャンプーを使った実感は

・とにかくシャンプーが面倒
・石けんがあっというまに無くなる
・この大量の泡、本当に水を汚染しないのだろうか
・獣毛ブラシが白く汚れる
・ちっとも髪がサラサラにならない
・夫の同僚にワイルドと言われる

等々、気持ちよく暮らすための石鹸シャンプーだった筈が、いつのまにか当たり前のストレスに変わっていました。髪を梳いてお風呂に入りシャンプーをして乾かし終わるまで、2時間ぐらい。実際に湯船に入っている時間は、ほんの数分。

一日2時間を洗髪に費やせば、人生の12分の1は髪を洗っていることに。プラス半身浴をしようと思ったら、結構な一大イベント。考えると「ワーーー」っとなって、転居を機に、石鹸シャンプーをやめました。



そういえば、昔はお風呂タイムが好きだったのに、今ではお風呂タイムが嫌いになってる。嫌いというか、「さあ、今から髪をあらうぞ」っていう決意を奮い立たせないとお風呂に入れない。no no no





さて、家族のシャンプー・ラックスを使い、半年が経ちました。

10年程前のラックスって匂いがダメで絶対使えなかったのですが、今のラックス(白色パッケージ)は、香りがかなり改善されています。シャンプーも楽しいし、コンディショナーも結構いけます。

近ごろの安価なシャンプー&コンディショナーは、どれも良くなってるのかしらと思って、試しに、脱衣所の棚でひっそりと使いかけで取り残されていた「パンテーン」のコンディショナー(黄色と緑の2種類)を使ってみましたが、ラックス(白色)の方が、ドライヤー後の毛先にしっとり感があり。パンテーンは両者共、毛先にぱさつきがありました。

石鹸シャンプーを使う前は、たしかギフトというバラの香りのシャンプーを使っていましたが、使い心地と仕上がりは、香りほど良くなかったです。



石鹸シャンプーから市販の安価なシャンプーに切り替えて良かった点は

・もう石けんカスに悩まされることは勿論ない
・髪が柔らかくなった
・ドライヤーが短時間で済む

一番の改善点は、石けんカス問題です。あの、ブラシに付着する白いものを、いつも髪につけていたことを考えると、髪が硬くなるのは当然で、上手な人は、そうならないコツを心得ていることでしょうけれど、私は一年かかっても習得できなかったです。



忘れていましたが、石鹸シャンプーを始めた大きな理由に「背中の荒れ(吹き出物・湿疹等)はシャンプー剤のせいだ」という思い込みがありました。ところが、石けんを使い続けても改善されず、それどころか酷くなる時期もありました。

ある時、中医学も扱う鍼灸院の先生から「原因は肺にあるのでは」と言われ、シャンプー剤や衣類・洗濯剤などの、物理的な原因では無い可能性を知ったのです。

たしかに、シャンプーを使い続けてから、背中の荒れが酷くなることはなく、気になる荒れは、あまり出なくなっています。シャワーの水圧で背中が荒れるっていう噂も、私には違っていたみたい。



しかしながら、近年のシャンプーは、詰め替え用の量が、始めのボトルよりかなり少ない。これがどうも納得いかない。シャンプーのみならず、洗剤系は殆ど同様。

資源を大切にとか、ゴミを減らすとか謳われているけれど、内容量とコストとそれらがゴミになり消却される燃料のことまでを比較計算すると、どれほどのプラスになるのだろうか。

本体容器とは別のラインでパック容器を生産する機械の燃料量等まで考えると、自然にとっても消費者にとっても、なんとなく無益な気がする。

あの「詰替え用」という商品は、今後無くなる方向へ進むでしょう。だって、ひとつの製品に対し2つ商品をつくるより、はじめからゴミ減量に根ざしたパッケージを一本作るほうが素敵ですもの。



話が逸れました。

石鹸シャンプーやめちゃったけれど、質の良い高価な石鹸シャンプー剤を使っている人や、石鹸の性質を熟知している人の中には、一般的のシャンプー剤を使っている人よりも美しい髪を維持されている人がいるはずです。

ただ、私はそうなれなかった。それだけのこと。

でも、試してみてから自分の性質に合わないことがわかって良かった。

やってみないとわからないことが、世界には無限にある。
« »