木の床に水性塗料を塗装するのは、どうしてダメなの?と思っていました。
試しに先月の『キャビネットに白いペンキを』で床を1㎡ほど塗ったところ、後には引き返せなくなり、さらに塗り進むことに。
床の木材の種類
我が家の床材は「昭和のお家」でよく見かける、合板の上に単板を張り合わせた床です。私は「合板の床」と呼んでいます。何度も雨ざらしになった東窓近辺はワックスが剥げて、床表面がガサガサしています。
こちらは張り替えの記事ですが、参考になります。
diyでフローリング床をリフォームする|DIY(日曜大工、園芸)を楽しもう!
フローリング?
現代では「木質系の床仕上げ材」のことを、すべてフローリングと呼びます。私が子供の頃は「フローリングのお家」というと、お洒落でリッチなイメージでした。我が家の床も「フローリング」と呼んで良いみたいですね。今回塗装する床の範囲
ここは6畳の作業部屋です。一度に全塗装はできないので、家具や小物を移動させて、数回に分けて塗ります。
無理のない範囲を設定しますが、道具を洗う面倒も考慮して、できる限り広範囲に。
奥の窓から洗濯物を干すので、道の確保のためにマスキングテープで印をつけます。下の写真右奥から手前の印までは約1.8m、左から手前の印までは約2.2m。
使用する水性塗料
塗料は『CAINZ / Whity Colors ピュアホワイト』を使います。*前回と同じ写真ですっ
カインズのホワイティーカラーズは、アサヒペン等の一般的な多用途塗料と違い、つや消しマット仕上げの水性塗料。つや消し塗料は塗りムラが目立ちにくく、初心者でも使いやすいので気に入っています。
白の色味
『キャビネットに…』でも少し触れましたが、カインズの白は【パーフェクトホワイト】と【ピュアホワイト】の2種類です。私が使っているピュアホワイトは、ブル&グリーン系のグレイッシュな白。
真っ白なパーフェクトホワイトよりもトーンが低く目に優しいですが、ブルーグレイ系なので少し冷たい雰囲気になります。例えばこれとは逆に、アサヒペン・ミルキーホワイトのようなイエロー系の白だと、暖かい雰囲気になります。
塗料の白は単体で見るとどれも白に見えるので、「白」とだけ書かれた色と比較すると、色味がわかりやすいです。
塗料の性質
ホワイティーカラーズが他の水性塗料と違うところは、浸透性があるということ。白のように明るい色だと、塗装する面の汚れ等が浮き上がってくることがあります。実際に、姪っ子小さい頃に壁に赤マジックで落書きしたも箇所を、私はピュアホワイトで隠そうと試みましたが、赤インクがじんわり浮き上がってきています。
床のニスやワックスを剥離した上に塗るときは、木のアクが浮き上がってくる可能性がありますので、下地を塗った方が良いと思います。
塗り方
1. 最初にヤスリがけをします。紙ヤスリの240〜400番あたりで、いつものように軽く。ツルツルしたところは表面をヤスリで荒らし、ザラザラ面はヤスリで角を取る感じ。2. ヤスリがけで出た粉を、水拭きで拭き取り、乾かします。
3. ローラーを使って一度塗り。二時間ほど乾かす。まだまだ床材の色が透けて見える。
4. 穴や凹みがあったら屋内用パテを使って埋めておく。数時間乾かす。
5. 二度塗り。
6. 耐久性を少しでも出すために三度塗りをして、一晩乾かします。
7. 紙ヤスリ400番で、塗装した表面のザラザラを、優しくやすって取ります。
塗装後の写真
一見オシャレなホワイトインテリアになりました。壁の塗りが薄いですねー。
床のピュアホワイトと、壁のアレスエコクリーンとの白の違いがハッキリわかります。
もともと置いていた物たちを並べてみると…
雑然。シンプルへの道のりは遠いです。
よーく見ると元の床板合板は、モザイクのように1枚1枚貼っているのではなく、モザイクパターンの大きなパーツを並べていることがわかります。
前回塗ったところの境目がない。さすがマット仕上げです。けっこう大雑把に重ね塗りしたのですが、手触りでも境目を判断できないほど馴染んでいます。成功です。
おわりに
一般的な床の塗装は油性塗料だと思います。でも油性塗料って道具を洗ったりするの大変だから、とりあえず水性塗料を使ってみました。水性塗料の場合は上にニスを塗らなくてはなりませんが、私はニス塗りの予定ナシ。(失敗したら、またやり直そう!)
今のところの難点は「犬が怖がって白の上を歩いてくれない」こと。
当然ですが仕上がりは綺麗。1日2回のクイックルでは追いつかないほど、ゴミやホコリが落ちてると一目でわかります。問題は耐久性。
今後の予定は、この写真の界隈。その前にタンスのリメイクをする予定です。その時に、経過報告もさせていただきますね。それでは、また。
:
DIY