家の寒さ対策。実際に試して効果が高かったものを、ランキングで紹介します。
まだまだ寒い日が続きますね。
築年数の古い我が家では今年も寒さ対策が盛んです。冬の室温は5〜15℃程でしょうか。古い木造住宅は、新築やマンションよりも寒いのが当たり前。『暖かな家』を目指して、いろいろと試した防寒対策を振り返ってみたいと思います。
まずはニューエントリーの紹介から。窓際の冷え対策を重点的に、様々なサイトを調べた結果、できる限り簡単にできる対策5つを実行しました。
・窓ガラス結露防止シート|ニトムズ
・サッシ枠断熱テープ|ニトムズ
・窓下にダンボールを置く
・羊毛スリッパ
・遮熱・防音・遮光ドレープカーテン|ニトリ
次に、昨冬までに取り入れたアイテムを5つピックアップ。
・ヤクウールの靴下
・ホットカーペット|無印良品
・ツーウェイカーボンヒーター|APIX
・遠赤外線カーボンヒーター|コロナ
・陶器の湯たんぽ
この10種類の中から費用対効果(コスパ)が良かったもの、トップ3の発表です。
3位 コロナの遠赤外線カーボンヒーター
使っているのは『スリムカーボンDH-C915』です。もともとは脱衣所の寒さ対策に購入しました。祖母が同居して初めての冬ということで、ヒートショックが心配だったから。我が家のお風呂はヌックなんてもちろん付いていないし、浴室床はタイル張り。脱衣・浴室は、家中で一番寒い場所。
ファンヒーターとの違いは、スイッチをつけるとすぐに温かいこと。朝の洗面時にも役立っています。今は居間でも使っているし、台所でも重宝します。高さがありますがスリムなので、場所をとらないところも良い。
温度調節は350W〜900Wの10段階。普段はダイヤル2で使っていますが、充分温かいです。首振り機能も意外と便利。欲を言えば、もう少しシンプルなデザインだったらな。
でも、このスリムカーボンの一番すごいところは、90歳で認知症(要介護2)の祖母が、一人で勝手に付けて消せるほど「操作が簡単でわかり易い」というところ。これには本当に驚かされたし、嬉しく思っています。ご両親への贈り物にされるかたもいるようです。
購入時にレビューも読み探りましたが、コロナ後発の『コアヒート』よりも、こちらの方が良いとのこと。⇒『コロナ(CORONA) 遠赤外線カーボンヒーター「スリムカーボン」 ゴールド DH-C915(N)』*Amazon
2位 無印良品ホットカーペット
2015年11月に購入した無印の『2畳用 型番:ELC‐MJ20』。念入りな事前調査の上に購入して、すぐにレビューを書きました。⇒『無印良品ホットカーペット』*merrymade本体の製造メーカーは『広電 koden-j.co.jp』です。機能的にはどのメーカーでも大差ないかと思いますが、それでも無印にして良かったと思う理由は3つあります。
- 省エネモードが付いている
- 操作パネルのシンプルさ
- 本体の色
操作(コントロール)パネルのデザインは、国内で購入可能なホットカーペットの殆どを調べ上げた結果、無印良品が一番シンプルです。シンプルすぎて最初は戸惑いますが、操作するのは「オン・オフ・暖房面切替」「温度調整」「省エネモードボタン」の3つだけなので、慣れると簡単。8時間OFFタイマーで切れた時は小さな赤ランプが点灯します。これがまた可愛い。
かつてホットケーペットといえば、本体のカーペット部分はグレーが主流でした。無印はダークグレー×黒です。「黒系って重すぎない?」と、最初は懸念していましたが、部屋のオーディオやパソコン(やテレビの)ディスプレイの黒とマッチして、すっきりします。もちろん、本体の上に冬用カーペットを敷くので黒い部分は見えませんが…。
電気代
エアコンのみと、ホットカーペット併用との暖かさを比べると、効果は断然!後者です。エアコンだけでは足元が冷たくて、エアコンの温度をどんどん上げたくなります。環境省によると、暖房時の設定温度を1℃低くすると、約10%の消費電力の削減になるとされています。ホットカーペットを購入する前は、エアコン温度設定は25度以上でした。今は19度です。
また環境省は、冬の暖房時の室温の目安を20℃に推奨しています
−電力比較サイト/エネチェンジより−
この料金目安から単純算出すると、弱運転時の電気代は、約3.0円/1h。1日8時間の運転で24円。かける30日すると、1ヶ月の電気代は約720円です。結構高いですね。ちなみに、
製品の仕様 温度調節 強 中 電気代 (1時間あたり)約9.0円 約6.0円
●電気代…室温15℃、畳の上に広げて5時間運転したときの平均消費電力量を 1kWh=27円で算出した値。*「新電力料金目安単価」(2015年現在)
−取扱説明書より抜粋−
・片面モードにすると電気代は半分に(コントローラーがある面・ない面ともに)
・省エネモードは消費電力を20%抑える
これは無印良品にメールで問い合わせて、戴いた返答です。片面しか使わないときは、面倒でも半分に切り替えると、電気代の節約になりますね。
今ではエアコンの電気代も安くなっていますが、築年数の古い家では、足元をホットカーペットで暖めて、空気はエアコンでうっすら温めるのが快適です。
1位 ニトリの遮熱・防音・遮光カーテン
大変お待たせしました。1位は購入から2ヶ月のニトリカーテンです。これはエントリーの中でいちばん初期投資が高かったですが、本当に買って良かったなぁと思います。良い理由 その1
室内の朝の冷えが全然違います。取付けたのは、南と東に掃出し窓がある夫婦部屋です。カーテンをつけることで朝の光が部屋に入らず、逆に朝寒いのでは?と予想していましたが、違いました。
今まで真冬の朝は室温5℃以下になることが頻繁にありましたが、今はありません。これには私も夫も驚きました。こんなに効果があるとは。エアコンの温度設定が下がったのは、カーテンが一因かもしれません。
昼間はカーテンを閉めないので、曇って陽の射さない日中は寒く、はやく夜にならないかなぁと思うほど。エアコンをつけるのは夜だけなので。
良い理由 その2
電気代がかからない。これは高ポイントです。エアコンやヒーターなどの電気を使って暖めた空気を逃がさないようにする。ただそれだけの役割なのですが、その役割の重要性を、このカーテンで知りました。
昨年旅した時の話ですが、ロシアの人は、冬は暖房をガンガンつけてるってこと。エアコンの温度設定は30℃とかが普通でした。厚手のカーテンなんてどこにも見当たらないし、レースカーテンさえ引いていません。寒い地域は家の造りも違うし、窓の構造も違うので当然かもしれませんが。
なぜこの話をしたかというと、ロシアは電気代がとても安いのです。私が数週間お世話になった一人暮らしの友人宅(オール電化)の電気代は1ヶ月400ルーブル(約800円)程度でした。私たち夫婦が二人で暮らしていた時、どんなに節電しても3000円代より下がることは無かった。つまり「日本は電気代が高い」ということが言いたかったんです。
だから、ヨーロッパなどのインテリアに憧れて、カーテンを薄いものにしたい場合、電気代が上がることを覚悟せねばなりません。将来は、そういう風に暮らしたいのですが…。
でも今は、せつやくせつやく。
良い理由 その3
寝るときに電気を消すと真っ暗なので、寝入りが早くなりました。今までは薄いカーテンから入る街灯や月明かりがあったので、天井や壁に映る影を見つめて考え事をして眠れない日々が多かったです。
今は、目を開けても閉じても同じ暗さなので、なんだかスッと眠れます。よくよく見ると、カーテンレールの隙間から光が入っているのですが、ほとんど気になりません。
デメリットを挙げるとしたら
以前のレビュー記事にも書きましたが、臭いがこもりやすくなるということ。⇒『ニトリの遮光カーテン』*merrymade
もう一つは、目覚ましをセットしないと、いつまでも寝てしまうこと。より良い目覚ましが欲しくなります。今使っている目覚ましは、IKEAの安いのなので。
⇒『時計の半分』*merrymade
この2つぐらいです。もっとお金を出せばもっと良いものが買えますが、今のところは、とても満足しています。値段相応の効果です。
ランク外の順位
TOP3に入らなかったアイテムを簡単に紹介していきます。4位 洗える羊毛スリッパ
私はとても気に入っていますが、私だけが使うものなので、順位を下げしました。
⇒『洗濯できる羊毛スリッパ』*merrymade
5位 窓ガラス結露防止シート
これはけっこう効果があったのですが、窓全面に貼ると景観が気になることと、私が選んだタイプのシートは費用が嵩むというデメリットが。
⇒『冬の窓に断熱シートを貼った人』*merrymade
6位 陶器の湯たんぽ
お気に入りグッズの一つで、これがあると「しあわせ〜」に眠れます。ですが、今季は就寝までの室温暖かかったので、あまり出番がなかったです。
⇒『陶器製の湯たんぽ』*merrymade
7位 ツーウェイカーボンヒーター
今は作業部屋用に置いています。この冬は長時間作業が少なかったため(あるいは暑くなるほど作業をしたため)出番は数えるほど。お客さんが泊まりに来た時に、エアコン以外のサブ暖房としても使いました。
⇒『カーボンヒーター』*merrymade
8位 ヤクウールの靴下
一般的な靴下よりも暖かい。だれど厚みがあるので外出時に困る。靴下を脱ぐべきか、靴のサイズを変更するか。そうして前者を採用してからは「普通の靴下」扱いに。
⇒『ヤクウールの靴下』*merrymade
9位 窓下にダンボールを置く
窓からの冷気対策として、よく挙げられているダンボール作戦。私は殆ど効果を感じられず、ただただ掃除し難いばかりでした。
10位 サッシ枠断熱テープ
これも寒さ対策でポピュラーな対策です。美観を損ねないように貼るには、かなり大変です。テープもたくさん必要で、一つの掃き出し窓に7m入り3巻は必要。コストがかかる上に貼るのが面倒で、かつ取るのはもっと面倒。効果を得るためには、サッシ部分すべてに隙間なく貼る必要があるそうです。私は断念しました。
⇒『ニトムズ:サッシ枠断熱テープ 40 ブロンズ 2mm×40mm×7M』*Amazon
(*どちらかというと20㎜幅を接ぎ合わせる方が綺麗に貼れるそうです)
まとめのまとめ
部屋の寒さ対策を見直すとき、いちばん効果的なのは「カーテンを厚手にすること」
ということが、いろいろ試した結果、分かりました。
カーテンを一度替えると、最低でも5年は使うかと思いますし、部屋のインテリアにも大きく影響します。最近は、今あるカーテンと併用できるライナータイプの断熱アイテムも安く出ているので、検討に入れてみるのも一つの手です。
以上、暖かな家づくりのご参考になれば幸いです。