自分の髪は自分で切る


願掛けから8年。髪を切る時が来ました。断髪式は、セルフカットといきましょう。

私はそもそもヘアサロンにはあまり行かないのですが、二十歳の頃に素敵な美容師さんに出会ってから、ごくたまに通っていました。最後にカットしてもらったのは、2008年の、ちょうど今頃です。

それ以外はいつも、自分で切っていました。裁ちばさみを使って、部屋の中でジョキジョキと。錆びたすきバサミを使ってザクザクと。



2年ほど前に、初めてカットシザーとセニングシザー(すきバサミ)を購入しました。

→ 富士山 シザー カットシザー & セニングシザー 

ざっくりとは切れないけれど、前髪を切ったり、毛先を切ったり、夫の髪を切ったり。専用のハサミを持っているというだけで、なぜかしら心強い気がします、

本当によく切れるハサミです。指先をうっかり切ってしまった回数は一度のみならず。実体験として「よく切れるハサミを使うと毛先が傷みにくい」は、事実と言えます。



髪が長い時は、結って頭が痛くならないようにするため、毎日が試行錯誤でした。

→ 頭が痛くならないまとめ髪

今年になって、1本の三つ編みを横に流すスタイルに定着しそうだなと、やっとまとめ髪の悩みに終止符を打てそうだと思っていたところです。

長い髪は女性的ですが、私の髪は縮毛の上に、長さの半分以上は石鹸シャンプーで傷んでいます。美しくなれない髪を伸ばし続けることは、忍耐と気遣いが必要です。

→ 石鹸シャンプーやめました




ギリギリ髪が結べる長さで、別に結ばなくても大丈夫で、首が陽に焼けないスタイル。

カットし終えると、嬉しくてジャンプすると天井に届きそうなほど軽くなっています。もちろん重さの問題ではなくて、気持ちのところで。

同じ服を着ても、今までとは違う自分。ただ髪型が変わっただけで、少し大人になったような、若返ったような、新しい力が巡っている感じがしています。



セルフカットは少しむつかしいけれど、自分の髪を自分で切るたのしさは、美容師さんにカットしてもらうこととは別物だと私は思う。

儀式の様でいて、嗜好のごとく依存性があり、精神的な興奮をもたらしてくれるもの。忘れていたエロティックな感覚を取り戻してくれるもの。
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