引き戸の滑りを良くします


引き戸の滑りが悪い時に、滑りを良くするためのオススメの方法です。

滑りやすくする対処法としては「ろうそく」を塗るのが有名ですね。私はいつも塗りすぎてしまい、戸を開け閉めするたびにロウの欠片がポロポロと出てきていました。

敷居すべりテープも使っていました。良く滑ります。ですが、使っているうちにテープの端に隙間ができ、その1㎜にも満たない隙間にホコリが溜まるのがストレスでした。

今日は、別の方法を紹介します。



まず、引き戸を外して、敷居の掃除をします。ホコリと簡単な汚れ落としです。

「古い肌着などを切ったもの」「先の欠けたマイナスドライバー」「台所用中性洗剤を少し加えた水」この3点が、いつもの拭きそうじ用具。

用途別の洗剤を買わなくても、窓ガラスや鏡、床や壁、家具も家電も、この洗剤水ひとつで済みます。ミニマリストさんやシンプルさんにもオススメ。この容器は大きめで使いにくいので、お化粧サイズのスプレー容器が良さそうです。



拭き掃除が終わったら、ブリティッシュビーズワックスを塗り込みます。

この蜜蝋ワックスは「家具や床の汚れ落とし・ツヤ出し用」として販売されているものです。私は床用に購入しましたが、床が滑りやすくなるので使用を控えていました。

においがきつく、広範囲に使うのはきびしい。タイガーバームのような臭いがします。

「使用量の目安は1平方メートルあたり9g」と記されているのですが、実際に使ってみると減りが早く、床に使うのは、私にはちょっと贅沢すぎました。



成分は、「蜜ろう」「植物樹脂」「脂肪酸カリウム」「水」。

床がよく滑るということは、引き戸だって滑るはず。

そう思って使ってみると、ちょうど良い感じに滑ってくれたので、今ではこのビーズワックスは、「滑らせたいところ用」に大活躍しています。



布に少量をつけて、ゴシゴシごしごし塗り込んでいきます。

塗り方は、記載されている使用方法の通り。「やわらかい乾いた布に少量とり、薄く伸ばしてツヤが出るまで磨く。別の乾いた布で仕上げると、さらにツヤが増す。」

磨き方は、靴磨きと同じ要領です。「力を入れてこする」のではなく、「表面に摩擦を起こす」ような感じです。



下の敷居だけでなく、上部にも塗ります。

木が擦り減っているところが、引き戸によく当たっている部分です。ここを重点的に。



同じように、戸の方も、下だけでなく上にも塗ります。

滑りをとても良くしたい場合は、ワックスを多めに塗るか、2度塗りをします。



塗り終ると、重くてガタゴト音を立てていた引き戸が、スッと開いて、スッと閉まる。



引き戸や敷居が木製でない場合や、ワックス掛けが面倒だという場合には、もっと簡単な方法があります。

「敷居以外の床部分に新聞紙を敷いて、シリコンスプレーをふる。」これだけです。

オススメのシリコンスプレーは「ワコーズ シリコーンルブリカント」ですが、少し高いので、ホームセンターで300円とかで売っているものでも良いと思います。

この時の注意点は、「スプレーが床にかからないようにすること」です。床にシリコンがつくと、とても滑ります。子どもやお年寄りのいる家では特に気を付けて下さい。



引き戸の滑りが良いと、押入れに仕舞った物が取り出しやすく、元に戻すときもラクになるので、整理整頓にも役立ちます。

ワックスで滑らせる方法は、古くて重い木製タンスの引き出しにも活用可能です。引き出しの場合は匂いがこもるので、少量を塗り、必ず別布で仕上げるようにしましょう。
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