朝起きて「寝違えてる」と思ったら、ひどい頭痛がしてきた。そういう時の対処法。
まず、原因は何でしょうか?
寝違えの原因は、睡眠時の姿勢です。ふつう、人は寝返りによって無理な姿勢で寝続けることを回避しています。ですが、体が疲れてぐっすり眠っている時などは、睡眠が優先になって、姿勢のことは後回しになってしまうのです。
頭痛がするほどの寝違えは、首の筋肉が炎症を起こしています。炎症を起こした筋肉が、神経を圧迫して頭痛になるのです。
炎症を起こしているところは、温めたり、マッサージをしたりすると、かえって悪化するおそれがあります。
では、どうすれば改善されるのでしょうか?
頭痛薬を服用する?
鎮痛薬は、文字どおり、痛みを鎮める効果がありますから、外せない用事があるときには大変助かります。
軽度の寝違えの場合は、1度服用するだけで、痛みはおさまるでしょう。
頭痛に効く薬として、葛根湯があります。しかし葛根湯は、体を温めて発散させる働きがありますので、炎症を起こしている際には効果が期待できません。
どちらにしても、服用薬というのは、体全体に作用します。
ですから、頭痛薬や鎮痛剤の服用は、ここぞという時だけにしたいものです。
第一に 安静にすること
首というのは、体全体と脳を繋げる大事なところ。マッサージやストレッチをして早く治そうとするのは、腫れ物を突くことと同じです。
繰り返しになりますが、マッサージやストレッチ、温める行為は、痛みを長引かせたり悪化させたりするので控えましょう。
体に異常があるときは、横になって休むのが一番です。
なるべく痛くない姿勢をとり、痛みが引くまで安静に。
ところが、寝て休んでも痛みが引かない。それどころか酷くなる。だけど薬は飲みたくない。そういう場合はどうしましょうか?
首の後ろに湿布を貼る
湿布を貼ることで、痛みの原因である炎症を鎮めます。
鎮痛・抗炎症タイプの湿布が手元にない場合は、冷湿布、またはハンカチで巻いた保冷剤や、濡らして絞ったタオルで代用しても良いでしょう。
炎症を冷まして鎮めることが目的です。温湿布は使用しないように注意してください。
首に湿布を貼れない事情のある人は、塗るタイプの鎮痛・抗炎症剤を使います。
同じ薬剤でも、湿布薬なら、患部周辺への直接的な効果が期待でき、体全体への負担は軽くなります。
経験談
私はちょうど先週の朝、寝違えからの頭痛が、座っていられないほど酷くなりました。薬は飲みたくなかったし、寝たら治るだろうと横になって、2度睡眠をとりましたが、痛みが引きません。
それでも寝てばかりはいられないので、夕方になってやっと首に湿布を貼ると、すごく楽になったのです。
夜に湿布を貼りかえて眠ると、翌朝にはすっかり良くなっていました。
おわりに
頭痛は本当につらいものです。頭はすべての感覚を管理しています。検索すると様々なことが浮かび上がってきますよね。頭が痛い時は、不安な方向へ考えがちになりますから、まずは炎症を鎮めること、「首に湿布」を試してみてください。
少しでも早く良くなりますように。どうかお大事になさってください。